2023.07.31 (月)
自死の選択は怒りの感情が発端の場合もある。
自分を守るための怒りがその矛先を極端に自分に向けてしまい鬱になってしまう人がたくさんいます。
カウンセリング的に見れば実行するかどうかは別として自死を選択する心理は決して悪ではない。
認知行動療法ではストレスを解消する対処法としてコーピングがあってストレスから逃れるための手段であったりするわけですが、リストカットなどのようにコーピングとしてのリストカットも存在します。
自死は衝動的なものもありますがコーピングとしてストレスから逃れるための手段でもあるとも言えます。
そういう意味では自分の極限のストレスを解消する手段としての自死はただ一心に今から逃れたい究極のコーピングとも言えます。
周りに迷惑が掛かるとか、周りが悲しむとか、生きたくても生きられない人もいるのにとか外野は言うのですが本人にはその選択が最良のコーピングであったのであればそれはそれでひとつの手段なんでしょう。
ただカウンセリング的に言えば本来コーピングをして、その結果ストレスが解消、緩和できたのかを検証する必要があります。
出来ていなければもっと別のコーピングを探す必要がありますし、検証が無いと改善ができません。
しかし自死の場合はその検証ができない。
そういう意味で自死は余りに代償が大きすぎる。
だから誤解を恐れずに言えば、死にたいよ言う人には自死はいつでもできる。最後の最後の手段に取っておきましょう。と促しそれ以外のコーピングを探す。
自死は悪いものだから絶対だめだといってしまえば、その人なりのコーピングを正面から否定することになります。
できるだけ自死以外でのコーピング手段を一緒に探ることが私の仕事でもあります。